本物の「塩分」を取る

人体は「水分」と「塩分」でできています。
それが証拠に塩分を含むから、血液はしょっぱい、汗も涙もしょっぱいです。塩分は人体に不可欠なものであり、塩分を減らすと免疫が弱くなり、病気を引き起こしやすいとされています。

多くの人が摂取していると思っている塩分は、実は「塩」ではありません。
塩ではなく「ナトリウム」なのです。
これは化学的に作られたまがい物であり、いわゆる「化学塩」と呼ばれるものです。
毎日摂取していると病気になります。

ナトリウムは「グルタミン酸ナトリウム」と呼ばれ、「旨味」を担う添加物で、幅広い食品に使われています。グルタミン酸(天然物)は昆布から発見された成分ですが、グルタミン酸ナトリウム(人工物)はそれとは別物です。
はじめは小麦などに含まれる「グルテン」というたんぱく質を加水分解することで製造されていましたが、後にコスト削減のために石油由来の化合物を用いて製造するようになります。最近は「サトウキビ」などの糖分の残りカスを原料にして、バイオ技術を用いて製造されています。

ナトリウムは人体に重大な影響を与えます。高血圧の予防として「塩分の取り過ぎに気をつけて」と言われますが、これは厳密に言うと「ナトリウムの取り過ぎに注意」の意味です。ナトリウムの取り過ぎは、亜鉛、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど人体に必要なミネラルの働きを邪魔します。最近は、ナトリウム=調味料(アミノ酸)などと聞こえの良い言葉にすり替えられています。

昨今の減塩ブームは「化学塩(ナトリウム)」の過剰摂取に対してであり、「自然塩」は多めに取っても問題ありません。
塩は、化学塩ではなくミネラルたっぷりの自然塩(できれば岩塩)を使うべきです。自然塩はそこそこ値は張りますが、人体にとって大切な塩分を摂取するための投資と考えれば安いものです。
私はドイツのアルペンザルツを使用していますが、明らかに化学塩とは一線を画します。
健康のためにできる投資は惜しみなくしていきたいものです。