資本主義

資本家に都合のいい仕組み

我々は資本主義の中で生きています。
資本主義社会とは簡単にいうと「サラリーマンを働かせて、資本家が儲かる構造」のことです。資本家とは、経営者や株主、家主などを指します。

経済学者のトマ・ピケティはこういっています。

「資産運用により得られるお金は、労働によって得られるお金よりも成長が早い」

株やビジネス、不動産などの資産を持っているお金持ちは、体を動かして働く人よりも早いスピードでさらにお金持ちになっていくのです。サラリーマンが働いて生み出した多額の価値をその外側で資産家たちが山分けしているのが資本主義です。

しかし、サラリーマンはそのことを知らない、認知すらしていないのが現状です。USJをV字回復させたマーケターの森岡 毅さんは著書の中で「資本主義とは、無知であることと、愚かであることに罰金を科す社会のことである」と述べています。

サラリーマンが働いて稼ぐ所得にかかる最高税率は50%にもなりますが、株式の税率は一律20%(正確には20.315%)です。

ソフトバンクの孫社長の年収は1,000万円ですが、株の配当収入は100億円にも上ります。

つまり、お金持ちは給料ではなく資産で稼ぎ、20%の税金で済ませることができるわけです。こうやってお金持ちがさらにお金持ちになっていきます。

あらゆる人を4つの属性に分類する

世の中の全ての仕事は、

  1. 従業員(Employee)
  2. 専門家(Self employee)
  3. 経営者(Business owner)
  4. 投資家(Investor)

の4つに分けられています。

① 従業員(労働収入・自力)

企業に雇用され、 業務に従事している人で会社員やアルバイトをしている人です。

② 専門家(労働収入・自力)

これは医者や公務員、弁護士、税理士、芸能人、小説家などの専門的な仕事ができる人のことです。
従業員よりも給料が高い。

③ 経営者(権利収入・他力)

社長やオーナーです。
バイトや会社員を雇って、お店を回して利益を出す人です。

④ 投資家(権利収入・他力)

儲かりそうなビジネスにお金を出して利益を出す人のことです。

基本、①従業員 ②専門家に属している限り、お金持ちにはなれません。
①従業員 ②専門家は「自分が働かなければお金が入ってこない」のに対し、
③経営者 ④投資家は「自分が働かなくても毎月お金が入ってくる」。

自分の時間に限りがある以上、稼げるお金にも上限があります。しかし③経営者 ④投資家には報酬に上限が存在しません。年収10億円の医者はいませんが、10億円の経営者はたくさんいます。

ここがポイントなのですが、学校の教育はすべて「従業員」か「専門家」になるための教育です。だから普通に生きているとお金持ちになれないのは当たり前のことなのです。

お金持ちになりたければお金の勉強をして、③経営者 ④投資家になる努力をしなければなりません。

税金がガンガン上がり続けるのは資本家たちがそうしているからです。①従業員 ②専門家は極限まで搾り取られるため、資本主義の仕組みを理解しない限り、お金持ちになることができません。
だから宝くじが売れるのです。宝くじも搾取ツールのひとつではありますが。。