[読書] 有事の金。そして世界は大恐慌へ 副島隆彦

内容紹介

第3次世界大戦が始まり、あと2年で世界大恐慌が襲来する

ウクライナ戦争は、ドロ沼(クアグマイア)に陥った。核戦争の危機を含む第3次世界大戦がすぐそこまで迫っている。バイデン政権は2021年11月からプーチンを戦争へと誘いこむ作戦を開始したようだ。マネーの供給過剰で膨らみすぎたバブル経済の危機を戦争経済で乗り切ろうとしている。
アメリカの中央銀行であるFRBは止まらなくなったインフレに向かって利上げに動いた。しかし、インフレはおさまらず、株と国債は暴落している。FRBはこれから6回あるすべての公開市場委員会で利上げをするというが、本当にできるのか。
一方で、金は暴騰して1オンス2079ドルの最高値を更新した。石油や穀物など資源も高い。世界は、「資源(実物)対ドル(金融)の戦い」に入ったと見るべきだ。実物の王様ともいえる金はさらに高騰して今の3倍にまでなるだろう。あまりにも刷りすぎたドルは暴落してゆくしかない。ドル覇権は崩壊する運命にある。すなわち株・債券・ドルの同時暴落から世界恐慌への突入である。
それまであと2年。残された時間のなかで資産をどう守り、平和をどう維持するのか。この世界史レベルの大動乱の時代を生き延びるための知識と情報を提供する。

ドルの時代が終わり、金が復活する

世界は文字通り大動乱の時代に入った。だから「有事の金」なのである。
金はこのあと1グラム1万円を超えて、さらに上がるだろう。私は今の3倍になる、と予言してこの本で書き続ける。

副島さんは一貫して金買え論者です。
私も副島さんの影響で10年以上前にグラム3,500円の時に仕込みました。しばらくは緩やかに上昇していましたが、コロナ危機あたりから上昇ペースが早くなってきました。購入時はグラム1万円は想像できませんでしたが、現状は年内にも突破するのではないかと思えるくらいです。

「有事の金」が蘇る

副島さんの見立てでは、ウクライナ戦争から第3次世界大戦に繋がり核戦争も起きる可能性を示唆しています。私も同じ意見です。現段階では、新型コロナ ⇒ ロシア・ウクライナ紛争 ⇒ 食糧危機 ⇒ ? の流れを想定しています。

戦争になれば、金などの実物資産だけが信用できます。紙幣、国債などは戦敗国となれば紙切れとなるからです。

金はその場合販売停止に追い込まれ、販売と買い取りが停止される可能性があり、それは2024年よりも前に起こるとのこと。そんな馬鹿なと思い田中貴金属のサイトを見てみると…

店舗での現金決済の上限が100万円に

今まで店頭で200万円まで買えていたものが100万円までに変更されていました。

明らかに金(ゴールド)を購入するハードルが上がっています。
口座振込みは上限はなさそうですが、足が付くため都合の悪い人たちもいそうです。
おそらく今後も店頭からの購入が難しくなっていくのではと思います。

2023年にグラム2万円を超える

現在1オンス1850ドル前後で1グラム8,600円です。これが1オンス2500ドルになったとき、1グラム10,000円を突破する模様で、2022年中には起きるだろうとのこと。

金本位制はすでにはじまっている

金価格が高騰する原因は、ロシア政府がルーブル通貨で原油と天然ガスを売ると決めたこと、そして固定価格5,000ルーブルで金を買い付けることを発表し、実質金本位制に移ったことが原因のようです。

ロシアはこの戦争を想定していたのか手持ちの米国債をすべて売り払って金(ゴールド)に替えていました。米国債を買い込んでいる日本とは大違いです。

2023年にはウクライナ戦争から第3次世界大戦の様相を見せ始めるとのことで、世界が大混乱に陥っている状況も想定されます。その時は株式がどうなっているのでしょうか。

ドルが大暴落する時代がやってくる

金価格が騰がるということは、ドルの暴落を意味しますが、副島氏は1ドル12円になると予言。なんだって!さらに日本円が10倍に切りあがり、1ドル1.2円になるとのこと。
さすがにこれは賛同しかねます。そうなるとFXは即死です(笑)

リデノミネーションでタンス預金が没収される

さらに追い打ちをかけるような事態がこのリデノミ。
10000円 ⇒ 1000円になるとのこと。なので「壱万円」ではなく「10000円」で0が1個無くなると。

旧札は、新札切り替えから3カ月ほどで使えなくさせられるようです。なので今のうちに別のものに替えておくことが推奨されています。つまり新札切り替えは実質没収と同じです。私も実物資産に切り替えていってます。

そもそも2024年に紙幣がメインで使用されているのか怪しいところではありますが、ただの刷新でないことは間違いないでしょう。

第3次世界大戦と大恐慌が襲い来る

もう第3次世界大戦が既定路線になってます。たしかに ロシア・ウクライナ問題は長期化しような様相を呈しています。

人類史には「80年周期が必ず大戦争をする説」があるようです。前回はもちろん第2次世界大戦です。
人間は1年に600億頭の家畜動物を殺して食べている罪深い生き物で、人類は互いに殺し合う。だから世界大戦がまた起きるのだと。・・ひとまず頭の片隅にとどめておきます。

日本は金融緩和を続ける

アメリカは利上げをはじめ、ユーロもそれに追随すると思われます。
ただ日本はゼロ金利を続け、金融緩和を続けるようです。

金利を上げれない本当の理由は隠れ借金を死ぬほど抱えており、金利が払えないからだそう。
日銀は金利が0.25%になったら「指値オペ」で無制限に買い支えると発表していますが、金利が0.3%を超えると利払いができなくてデフォルトするそうです。上限まで0.05%しかないのですが大丈夫か?

ビットコイン(仮想通貨)はもうすぐ全滅する

一番衝撃的なのが、ビットコイン(仮想通貨)は全滅するとの予言。詳細は書かれておりませんが、中国で全面禁止になったのが理由とのこと。仮想通貨が全滅したら、私のポートフォリオは痛恨の一撃を喰らうことになります。さすがにいきなり消えることはないのではと思っておりますが…。

まとめ

内容が濃いのでこのへんで。

このように衝撃的な予言が目白押しですが、予言を的中させ続けてきた(短期では外れているものもあるが)副島氏だけに無視はできません。最悪の事態を想定した動きを取っておくことが賢い選択になりそうです。

ひとまず仮想通貨の保有割合を変更しようかと思っています。
最終的に実物資産が勝つのは間違いなさそうなので、備蓄はコツコツ行っていこうと思います。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

有事の金。そして世界は大恐慌へ [ 副島隆彦 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2022/6/5時点)