[読書] アツイコトバ　杉村太郎

「お金じゃ買えないもの」は、
お金がなければ持ち続けられない。

一番大事なもの…。健康？　家族？　愛する人？　友情？　信頼？　夢？
全部お金じゃ買えないものだ。しかし、お金がなければ持ち続けられないものだ。
心が貧しくなったら、自分を愛せない。自分を信じられない。人を愛せない。人を信じられない。夢も持てない。たわ言以外の夢は。

愛も友情も信頼も、相手が素晴らしいから愛せたり、信じられるんじゃない。人を愛し、人を信じる自分を信じられるから、人を愛し、信じられるのである。

夢も同じ。描いたものが素晴らしいから夢を持てるのではない。自分を信じられるから、夢として信じられるのだ。「やりたいことがない」「夢がない」という人は、結局自分を信じられていないのだ。

自分が信じられなかったら何もない。無条件に愛を注ぐマミー以外は。
さて、自分を信じるために何が必要か。
お金さえあれば、自分を信じられるのか？　そんなわけがない。
しかし、お金がある程度以上なければ、自分を信じ続けることはできない。それも現実。
世の中は甘くない。いざというとき責任が果たせなくて自信は持てない。
その意味で、お金は明らかに力だ。自信だ。古今東西、お金がなくて自信のある大人は一人もいない。そう感じられない人は、マミーに頼って生きている子供ということだ。

この言葉は深いですね。
お金はすべてではないが、お金がなくては自信は持てない。

昔はお金の代わりが狩猟で得た獲物などの食糧だった。生きていくためには不可欠なもの。今はお金があれば大抵のものは買える。

片時も忘れないで欲しい。
どんなにあがこうと、
どんなに苦しんでいる気分に浸ろうと、
僕たちは圧倒的に
恵まれている存在であることを。